事業の切り出しに当たって承継されるものとされないものにかかる財務上の影響に留意する必要があります。
- 事業資産負債(事業BS)と承継資産負債(承継BS)との差異(事業に必要な資産であっても承継されない場合には、当該資産を買い手で用意する必要がありその資金負担が必要となる)
- 事業運営のための資金負担の影響(事業の切り出しにあたっては通常、資金(現金預金)は承継されず、事業運営に必要な資金は別途事業譲渡対価とは別に用意する必要があることに留意が必要である)
事業PLの正確性、事業PL作成前提の妥当性に留意する必要があります。
- 事業売上に含まれる他事業への振替額、他事業による役務提供額の影響を把握する必要がある(今後は第三者取引になるため)
- 事業PLに織り込まれる間接費(本社費)相当額の影響を分析する必要がある(間接費の範囲、配賦基準が事業切り出し後の損益の前提として適切か否か)